ジャズサックスプレイヤー アート森のつぶやき Vol.11 ソニー・フォーチュン(Sonny Fortune)

皆様、こんにちは。 ジャズサックスプレイヤー アート森でございます。

今回は、アルトサックス奏者のソニー・フォーチュン(Sonny Fortune)を取り上げます。

1970年代の激動のジャズシーンにおいて、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)の圧倒的で強靭なピアノサウンドのフロントを支え、共に燃え上がるような名演を残した重要なサックス奏者が、このソニー・フォーチュンです。

彼の魅力は、なんといってもその「尽きることのないエネルギー」と「スピリチュアルな熱量」にあります。

アルトサックスでありながら、まるでジョン・コルトレーンが憑依したかのような求心力と、エッジの効いた鋭く太いトーン。マッコイ・タイナーのグループや、1970年代半ばの最も過激だったエレクトリック・マイルス・デイヴィスのバンドにおいても、強烈なリズムの波に一切飲み込まれることなく、むしろ自らその波を切り裂いていくような圧倒的なソロを吹き切りました。

サックスを吹く者として彼のプレイを聴くたびに、「一体どれほどの精神力と体力が無ければ、この極限のテンションを維持し続けられるのだろうか」と畏敬の念を抱かずにはいられません。

今回は、あえて少し面白い音源をご紹介しましょう。

同じくアルトサックスの巨匠であるゲイリー・バーツ(Gary Bartz)と共演した『Jeannine』です。

この曲では、まずゲイリー・バーツのド迫力なソロが先行します。そして、その圧倒的な熱量の後を引き継ぐのがソニー・フォーチュンですが、ここで彼はあえてクールで、ひねりの利いたアプローチを仕掛けてきます。

普段の燃え上がるようなイメージとは裏腹に、知的かつ冷静に全体をしっかりと構成し、非常に印象深いソロを展開しているのです。

同じアルトサックスでありながら、この二人が生み出す見事な「コントラスト」。限界を突破するような情熱だけでなく、クールに曲を構築するフォーチュンの奥深さと引き出しの多さが存分に味わえる名演です。

今日のところはこんな感じで。

【本日の音源紹介】

Jeannine / Gary Barts Sonny Fortune

バックナンバーはnoteマガジンをご覧ください。

https://note.com/fast_poppy8050/m/mf023e70af1b7

#アート森 #ジャズサックス #サックスプレイヤー #アート森のつぶやき #note連載 #ソニーフォーチュン #SonnyFortune #ゲイリーバーツ #GaryBartz #Jeannine #アルトサックス #マッコイタイナー #スピリチュアルジャズ #ジャズ名盤 #ジャズ史

上部へスクロール