
皆様、こんにちは。ジャズサックスプレイヤー アート森でございます。
前回ご紹介したアルトサックスのドナルド・ハリソンに続き、今回はそのハリソンと同郷ニューオーリンズ出身であり、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズでフロントラインの相棒を務めたトランペッターをご紹介します。
テレンス・ブランチャード(Terence Blanchard)です。
1982年、ウィントン・マルサリスがジャズ・メッセンジャーズを退団した後、その後任として弱冠20歳でバンドに抜擢されたのが彼でした。 ウィントンが完璧無比なテクニックと端正なクラシック的アプローチで新伝承派の頂点に君臨していたとすれば、テレンス・ブランチャードはもっと泥臭く、ブルージーで、ニューオーリンズの熱気を感じさせるトランペッターでした。
ドナルド・ハリソンとの双頭フロントで聴かせる、互いを煽り合いながら熱気を帯びていくセッションは、まさに「新伝承派」が単なる過去の模倣ではなく、リアルタイムの熱気を持った音楽であることを証明していました。
彼は後に映画音楽の世界でも大成功を収め、メロディメーカーとしての才能を開花させますが、その片鱗は弱冠20歳で加入したメッセンジャーズ時代からすでに発揮されていました。
今回は、彼が作曲した名曲「Oh-By the Way」をお聴きください。 アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのアルバム『Oh-By The Way』の表題曲となったこの曲。バンドに加入したばかりの20歳の若者が、いきなりアルバムのタイトル曲を書き上げてしまうのですから、当時の彼がいかに並外れた才能と熱気を持っていたかが伝わってきます。
80年代の彼らが放っていた、あのバップの伝統にニューオーリンズの熱を注ぎ込んだような音色は、今聴いても本当に胸が熱くなります。
今日のところはこんな感じで。
【本日の音源紹介】 Oh-By the Way / Art Blakey & The Jazz Messengers (アルバム Oh-By The Way 収録)
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