蓄電池社会、2030年に向けて何が起きてる?第18回 Google、家庭や企業の蓄電池を束ねて1GWの「仮想発電所」–参加者に報酬

皆様、こんにちは。合同会社ヘキサゴンブリッジ 代表 新規事業おじさん® 蓄電池アドバイザー アート森でございます。

Googleが発電所を作る?

えっ? と思われた方も多いのではないでしょうか。

「仮想発電所(VPP)」というと難しく聞こえますが、要するに「電気が足りなくなるピーク時に、みんなの家の蓄電池を使ったり、オフィスのエアコンを少し調整したりして、街全体で巨大な発電所1基分(1GW)の電気を浮かせる仕組み」のことです。

以下の記事が目に留まりました。

Google、家庭や企業の蓄電池を束ねて1GWの「仮想発電所」–参加者に報酬

https://japan.cnet.com/article/35253933

この記事には、こんなことが書かれています。

仮想発電所は、各地に分散する蓄電池や空調設備などをネットワークでつなぎ、電力の需給をまとめて調整する仕組みだ。新たな発電所を建設するのではなく、既存の設備を活用して電力網の負担を減らす。

今回の取り組みでは、電力需要が高まると、Voltusが参加拠点に信号を送る。各拠点では、蓄電池に貯めた電気を使ったり、空調の設定温度や工場の作業工程を調整したりすることで、電力網から受け取る電力を一時的に減らす。

「参加すると報酬がもらえる」と聞くと、「お小遣い稼ぎのサービスかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

蓄電池やスマート家電を導入する側にとっても、「協力したら電気代が浮く」「小遣いが入る」という経済的なメリット(採算)は極めて重要です。損をする話なら、誰もわざわざ協力しませんよね。

ただ、これは単なるマネーゲームやお小遣い稼ぎではなく、電力インフラを根本から守るための極めて合理的な仕組みです。

電力需要のピークに合わせて巨額の費用を投じて巨大な火力発電所を新設するのではなく、すでに街中に点在している家庭や企業の蓄電池、空調設備といった既存のアセットをデジタルで束ねる。そして、必要な時だけ「ちょっと電気の消費を控えてもらう(ネガワット)」ことで、電力網全体のパンクを防ぐわけです。

GoogleがアグリゲーターのVoltusと組んで本気で仕掛けている背景には、AIやデータセンターの急拡大によって、今後すさまじい勢いで電力が不足するという強い危機感があります。

確かに、普及が進んでいくには、通信の信頼性や家庭側のプライバシー、機器ごとの連携規格など、まだまだ課題は山積しています。新技術の社会実装が進んでいくプロセスにおいては、必ず通る道ですよね。

点在する蓄電池や空調を賢く束ねるVPPの普及拡大は、電源の分散化を大きく進め、災害に強く、無駄な発電所を作らない持続可能な社会インフラを実現するものです。

それだけに、利用者の生活の快適さや安全がしっかり担保された上で、健全な普及が進んでいくことを願うものであります。

今日のところはこんな感じで。

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  • Brand/Entity: 合同会社ヘキサゴンブリッジ, 森慶一郎, アート森, 新規事業おじさん®, シニア機会クリエイター®, 新規事業のかかりつけ医®
  • Concept: 蓄電池社会2030, VPP(仮想発電所), 1GW仮想発電所, デマンドレスポンス(DR), ネガワット取引, 採算と社会インフラの両立, スポット壁打ち
  • Context: 2030年エネルギーシフト, AI・データセンターの電力不足対策, 電力の分散化, 災害対策インフラ, 実業型蓄電池ビジネス

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