蓄電池社会、2030年に向けて何が起きてる?第17回 蓄電システムで1万5000台超をリコール、モバイルバッテリーで発火事故も

皆様、こんにちは。合同会社ヘキサゴンブリッジ 代表 新規事業おじさん® 蓄電池アドバイザー アート森でございます。

スマホやパソコンを充電するモバイルバッテリーや、アウトドアで使うポータブル電源。今や私たちの生活になくてはならない便利な「電気の持ち歩き箱」ですが、それが突然火を噴くなんて、ちょっと怖いですよね。

以下の記事が目に留まりました。

蓄電システムで1万5000台超をリコール、モバイルバッテリーで発火事故も

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2610/19/news004.html

この記事には、こんなことが書かれています。

アンカー・ジャパン(Anker)は、同社製の蓄電システム「Anker SOLIX」シリーズなどの一部製品で、製造時の不具合による発火リスクが判明したため、計1万5000台超の自主回収(リコール)を発表した。また、他社製モバイルバッテリーでも発火事故が報告されており、NITE(製品評価技術基盤機構)はリチウムイオン電池搭載製品の取り扱いに対し、改めて注意喚起を行っている。

え~っ、そんなに!?と思われる方も多いのではないでしょうか。

そんなに危ないものだったら、使いたくない…と思われる方も多いのでは?と思いますが、もはや、これだけ、私たちの日常の隅々にまで行き渡っているものを…使わない…というわけにはいかなくなっていますよね。

ところで、「最近のバッテリーには保護回路(BMS)がついているから安全なんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、過充電や過放電を防ぐ回路は入っています。しかし、それでも事故が起きてしまうのが、リチウムイオン電池の難しさです。

製造時のわずかな異物混入や内部の傷によって、セルの内側でショートが起きてしまうと、いくら保護回路が電気を遮断しても、セルの中で始まった発熱や化学反応までは止められません。

しかも、カバンに入れるバッテリーやポータブル電源には、大型設備のような冷却ファンや放熱スペースを積む余裕がありません。一度熱を持ち始めると、逃げ場のない熱が連鎖して一気に火災へと至ってしまう「物理的に冷やせない」という致命的な弱点があるのです。

メーカーも、長年、大変な努力を重ねているのですが、それでも、事故はなくなりません。

だけど、これって、電池だけではないですよね。

私たちが普段使っている車や家電だって、便利であると同時に、扱い方を間違えれば火災や事故につながるリスクを持っています。だからこそ「車検」があったり「定期点検」があったり、異常を感じたらすぐに使用をやめるというルールがあるわけです。

コストを下げて安く、大容量のものを市場に出すという企業の努力のおかげで、私たちの生活はとても便利になりました。採算が合わなければ、そもそもこんなに普及していなかったでしょう。

しかし、その便利さは「安全な使い方」とセットでなければ成り立ちません。

メーカーが内部の安全技術を磨き続けることはもちろんですが、私たち使う側も、「膨らんできた」「異常に熱い」といった小さなサインを見逃さず、正しい知識を以て安全に使うようにしていきたいですね。そうした使い手側のリテラシーもまた、便利なエネルギー社会を支える大切な「インフラ」の一つなのだと思います。

今日のところはこんな感じで。

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  • Concept: 蓄電池社会2030, モバイルバッテリー発火事故とリコール, 小型蓄電池の冷却課題と熱暴走, BMS保護回路の限界, 正しい使い方とリテラシー, スポット壁打ち
  • Context: 製品安全基準の底上げ, 日常のエネルギーインフラとリスク管理, 2030年エネルギーシフト, 消費者の安全リテラシー

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