
皆様、こんにちは。 ジャズサックスプレイヤー アート森でございます。
前回(Vol.15)は、私の名前の由来でもあるアート・ペッパーの「晩年の削ぎ落とされた一音の深み」について書かせていただきました。
しんみりとジャズの哀愁に浸っていただいたところ大変恐縮なのですが……今回は一転して、正反対の爆発的な熱量をお届けしなければなりません。
皆様、「リッチー・コール(Richie Cole)」というアルトサックス奏者をご存知でしょうか。
彼が掲げた合言葉は、「Alto Madness(アルト・マッドネス=アルトサックス狂騒曲)」。
70年代から80年代にかけて、フィル・ウッズ直系の圧巻の超絶テクニックと、マシンガンのようなフレーズ連射でジャズ界を駆け抜けたエンターテイナーです。
私が大学生から20代前半までの頃。リッチー・コールの人気って凄かったんです。
スイングジャーナルが激推ししてましたね。
そんなわけで、私も聴いてみたわけですが、も~、圧倒されました。
思わず笑ってしまうほどの圧倒的なスピード感と、客席をまるごと巻き込んで祭りのように盛り上げるサービス精神。前回お話ししたアート・ペッパーが「アルトは一番難しい」と苦悶しながら魂を削っていたのに対し、リッチー・コールはその「一番難しい楽器」をニコニコ笑顔で吹き倒し、ハッピーな爆風を巻き起こしていたのです。
1970年代末~1980年代前半にかけてがリッチー・コールが一大ブームになった時期に当たるのですが…こういう時は、レコード会社がアルトサックス同士の共演企画をしかけるわけですね。
私が知るだけでも、以下のプレイヤー達との共演盤が発売されました。
フィル・ウッズ(Phil Woods) リッチー・コールの師匠ですね。
ソニー・スティット(Sonny Stitt) メインストリームリバイバルの立役者として売り出されたリッチー・コールとの組み合わせは…やはり来たか!…ですよね。
知名度では劣りますが、こんな方々との共演盤もありました。
ハンク・クロフォード(Hank Crawford)
エリック・クロス(Eric Kloss)
そして…
アート・ペッパー(Art Pepper)
そうなんです。アート・ペッパーとの共演盤があったのです。
かつて、大学生から20代にかけて、聴きまくった、懐かしい共演盤から、こちらの曲を紹介しましょう。
今日のところはこんな感じで。
【本日の音源紹介】
Broadway / Richie Cole meet Art Pepper (Album: Richie Cole meet Art Pepper)
バックナンバーはnoteマガジンをご覧ください。
https://note.com/fast_poppy8050/m/mf023e70af1b7
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