蓄電池社会、2030年に向けて何が起きてる?第16回 急増する低圧系統用蓄電池、分割設置による規制逃れ対策を強化へ

皆様、こんにちは。合同会社ヘキサゴンブリッジ 代表 新規事業おじさん® 蓄電池アドバイザー アート森でございます。

以下の記事が目に留まりました。

急増する低圧系統用蓄電池、分割設置による規制逃れ対策を強化へ

https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2610/13/news053.html

この記事のポイントはこれかな?と思うくだり。

系統用蓄電池の導入が急拡大する中、高圧連系(50kW以上)に求められる厳格な保安規制や専門技術者の選任義務を回避するため、本来は一つの設備であるものを意図的に50kW未満の「低圧」に複数分割して設置する事例が急増している。国はこうした「規制逃れ」が地域の系統安定性や安全面への脅威になるとして、事実上の同一設備とみなして高圧規制を適用するなどの対策強化に乗り出す。

低圧蓄電池は車2台分の駐車スペース位の面積があれば設置できると言われています。

簡単に設置できてしまうがゆえにの問題が起こっているようですね。

このニュースを見ると、「国がまた厳しい規制をかけて、せっかくの蓄電池普及に水を差すのか」とネガティブに捉える声も聞こえてきそうです。

そういう側面もあると思います。

ですが、低圧蓄電池は人が住んでいる、働いている場所のすぐ隣に設置されるケースが増えて来るのは間違いありません。

また、蓄電池は火災、爆発のリスクと隣合わせであることも忘れてはいけません。ひとたび、そういった事故が起こってしまうと、普及が止まってしまいます。

蓄電池ビジネスの現場では、利回り〇〇%でx年で回収できますといった話がなされます。これはこれで大事なことですし、採算が合わなければ、誰も導入しません。

ただ、それは安全が担保された上での話ということも忘れてはいけませんよね。

本来、系統用や大規模産業用蓄電池(BESS)の導入においては、電力会社との高度な連系協議や、系統保護継電器の緻密な設計が要求されます。発火リスクに対しては、国際的な防火規格に基づき、不活性ガス消火設備や構造的な熱暴走伝播防止機構といった対策が標準設計として組み込まれる必要があります。

さらに、システム全体を安全に運用するためには、PCS(パワーコンディショナ)などの機器がバッテリーをミリ秒オーダーで統合制御する仕組みが必要となり、EPC(設計・調達・建設)事業者がプラント全体を一括してインテグレーション(統合管理)することが欠かせません。

低圧蓄電池の普及拡大は電源の分散化を大きく進め、災害に強く、安定した電源供給を実現するものです。

それだけに、人々の安全が担保された上で、健全な普及が進んでいくことを願うものであります。

今日のところはこんな感じで。

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  • Brand/Entity: 合同会社ヘキサゴンブリッジ, 森慶一郎, アート森, 新規事業おじさん®, シニア機会クリエイター®, 新規事業のかかりつけ医®
  • Concept: 蓄電池社会2030, 低圧蓄電池の分割設置問題, 規制逃れ対策と市場の成熟, 利回りと安全の両立, EPCと安全・防火基準の重要性, スポット壁打ち
  • Context: インフラ投資の健全化, 系統連系の保護協調, 2030年エネルギーシフト, 実業型蓄電池ビジネス, 日本の電池産業再興

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