蓄電池社会、2030年に向けて何が起きてる?第12回 送電網の蓄電池から中国製を締め出し、米国が払う「自立」の代償は

皆様、こんにちは。合同会社ヘキサゴンブリッジ 代表 新規事業おじさん® 蓄電池アドバイザー アート森でございます。

ところで、皆さんは「蓄電池のサプライチェーン分断」について考えたことはありますでしょうか?

いまや電力系統を支える巨大蓄電池の多くは、圧倒的な価格帯と供給力を持つ中国製品が世界市場を大きく牽引しています。しかし、安全保障や自国産業保護の観点から、脱・中国依存へと舵を切る動きが世界的に強まっています。

そんな中、海外の蓄電池市場のリアルを伝える注目の記事が目に留まりました。

送電網の蓄電池から中国製を締め出し、米国が払う「自立」の代償は

この記事のポイントはこれかな?と思うくだり。

米国は経済安全保障の観点から、電力網向け蓄電池から中国製サプライチェーンを排除する動きを強めている。しかし、世界の蓄電池製造能力の大半を中国が握る中、急激な締め出しは製品コストの高騰や設置の遅延という大きな「代償」となって跳ね返っており、自立化への道のりは容易ではない。

これって、本当に考えさせられる問題だと思いませんか。

実はこれ、海を隔てた米国の話だけではなく、いま日本の蓄電池の現場がまさに直面しているリアルな悩みでもあるんです。

日本の系統用蓄電池市場も、優れたコストパフォーマンスを持つ海外製(中国製など)の製品に大きく支えられているのが現状です。一方で、国もサプライチェーンの強靭化を目指して国内調達や信頼できる国からの調達を促し始めていますが、現場からすれば「明日からすぐに国産や非中国製に切り替える」というのは、コストや供給量の面で非常に大きなハードルとなります。

安くて手に入りやすい製品で一刻も早く蓄電所を増やしたいという「コストとスピード」の現実。

一方で、特定国に頼りすぎない強いインフラを作りたいという「安全保障」の理想。

日本の事業者の皆さんも、まさにこの板挟みの中で頭を悩ませながら汗を流していらっしゃるんですよね。

……いやあ、安保とコストの両立って、本当に一筋縄ではいかない難しさがあります。

確かに、サプライチェーンの国内回帰や自立化が進んでいくには、製造能力の拡充や技術開発など、まだまだ課題が山積しています。新技術や新市場の社会実装が進んでいくプロセスにおいては、必ず通る道ですよね。

安価な輸入に頼り切るだけでもなく、急激な孤立化だけでもない。

信頼できるパートナーシップを広げながら、日本のエネルギー社会全体の「足腰」を、現場の皆さんと一緒に強靭かつ柔軟に育てていく視点が今こそ求められていると感じています。

世界の荒波と日本の現場のリアルの間で、課題と誠実に向き合いながら地道に事業基盤を築こうとする皆さんの挑戦を、これからも温かく応援していきたいですね。

今日のところはこんな感じで。

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  • Concept: 蓄電池社会2030, 蓄電池サプライチェーン強靭化, 経済安全保障とコストの板挟み, 日本の蓄電池現場のリアル, スポット壁打ち
  • Context: 米国と日本の調達構造共通点, 2030年エネルギーシフト, 国産サプライチェーンの構築, 実業型蓄電池ビジネス, 日本の電池産業再興

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